必修問題「標準予防策(スタンダードプリコーション)」の重要ポイントまとめ、第112回看護師国家試験用問題
「標準予防策(スタンダードプリコーション)」
過去問出題回数(第100回以降):6回
(第110回、第109回、第107回、第105回、第102回、第101回)
この記事では、参考書などのような長い文章はできる限り省き、過去問の分析結果からの覚えていた方が良いイントを簡潔・明瞭に記載していきます。
太字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、しっかり覚えていきましょう。
標準予防策(スタンダードプリコーション)
標準予防策は感染症の有無に関わらず全ての患者のケアに際して普遍的に適応する予防策である。 標準予防策は、患者の血液、体液(唾液,胸水,腹水,心嚢液,脳脊髄液 等すべての体液)、分泌物(汗は除く)、排泄物,あるいは傷のある皮膚や,粘膜を感染の可能性のある物質とみなし対応することで、患者と医療従事者双方における院内感染の危険性を減少させる予防策である。
手指衛生や個人防護具の着脱方法、リネンの取り扱いなど病院内における感染対策としての方法が決められている。
結核菌、麻疹ウイルス、SARSといった、空気感染予防策の場においはN95マスクを医療者が着用し、空気感染を予防する。
関連問題(全5問)
【問題1】
空気感染を予防するために医療者の個人防護具で適切なのはどれか。
1.手袋
2.N95マスク
3.シューズカバー
4.フェイスシールド
【問題2】
標準予防策(スタンダードプリコーション)で感染源として取り扱うのはどれか。
1.汗
2.爪
3.唾液
4.頭髪
【問題3】
標準予防策(スタンダードプリコーション)において、創傷や感染のない患者への援助で使い捨て手袋が必要なのはどれか。
1.手浴
2.洗髪
3.口腔ケア
4.寝衣交換
【問題4】
スタンダードプリコーションで予防するのはどれか。
1.誤薬
2.誤嚥
3.患者誤認
4.院内感染
5.転倒・転落
【問題5】
スタンダードプリコーションで感染源とされるのはどれか。
1.爪
2.頭髪
3.血液
4.傷のない皮膚
みなさんいかがでしたか?
答えは一番最後に書いてますので確認してみてください。
看護師国家試験は日々の積み重ねが一番大切です。
頑張ってるみなさんの一助となれることを心より願っております。
それでは国家試験合格を目指してがんばりましょー!
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答え
【問題1】:2
【問題2】:3
【問題3】:3
【問題4】:4
【問題5】:3
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必修問題「浣腸」の重要ポイントまとめ、第112回看護師国家試験用問題
「浣腸」
過去問出題回数(第100回以降):6回
(第108回、第107回、第106回、第103回、第102回、第100回)
※太字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、しっかり覚えていきましょう。
「浣腸」のポイント
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1.浣腸の準備
浣腸液:50%グリセリン液(80〜100ml)
浣腸液の温度:40℃前後
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2.浣腸の実施
患者の体位:左側臥位(腸の走行に考慮して)
※立位での浣腸は腸穿孔の恐れがあるため禁忌である。(重力により腸が下がり、カテーテル挿入時に腸に穴を開ける可能性がある)
カテーテル挿入の長さ:5〜7cm(10cm以上の挿入により腸穿孔の恐れあり)
挿入時:患者に口呼吸・深呼吸を促し、力を抜いくよう声掛けする。浣腸液注入後には3〜10分ほど排便を我慢するよう説明する。
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3.関連問題
【問題1】
排便を促す目的のために浣腸液として使用されるのはどれか。
1.バリウム
2.ヒマシ油
3.グリセリン
4.エタノール
【問題2】
成人のグリセリン浣腸液で肛門に挿入するチューブの長さはどれか。
1.2cm
2.5cm
3.12cm
4.15cm
【問題3】
グリセリン浣腸を実施する際、腸管穿孔の危険性が最も高い体位はどれか。
1.立位
2.仰臥位
3.腹臥位
4.左側臥位
【問題4】
注入時の浣腸駅の温度で適切なのはどれか。
1.32〜33℃
2.36〜37℃
3.40〜41℃
4.44〜45℃
【問題5】
成人患者に浣腸を行うときに、患者の体位で適切なのはどれか。
1.ファウラー位
2.仰臥位
3.右側臥位
4.左側臥位
みなさんいかがでしたか?
答えは一番最後に書いてますので確認してみてください。
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答え
【問題1】:3
【問題2】:2
【問題3】:1
【問題4】:3
【問題5】:4
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必修問題「バイタルサインの測定②」の重要ポイントまとめ、第112回看護師国家試験用問題
「バイタルサインの測定」
過去問出題回数(第100回以降):6回
(第111回、第109回、第108回、第105回、第104回、第101回)
今回は「体温」、「呼吸」についてまとめました。
バイタルサイン①(脈拍、心音、血圧)は下記で確認してください。
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
太字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、しっかり覚えていきましょう。
「バイタルサインの測定②」の目次
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1.体温について
体温とは文字通り人体の温度のことを指す。体温は部位ごとに温度が異なっており、体表面の温度(外殻温度)は外界の影響を受けやすく、身体内部の温度(深部体温)は脳や臓器の機能は正常に保つため影響を受けにくく安定している。
体温は腋窩での測定が一般的であるが、口腔、鼓膜、直腸で測定することもある。直腸温は深部体温に近い。外界からの影響も少なく、最も高値を示す。
直腸温>口腔温・鼓膜温>腋窩温
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2.呼吸について
呼吸を観察する際には、呼吸数と呼吸パターンを確認する。小児のバイタルサインの測定に関しては呼吸の観察から行います。子どもが機材をみることや身体に触れることで泣いてしまい、正しく測定ができない可能性があるためである。
・呼吸数の正常値
新生児:40〜50回/分
乳児 :30〜40回/分
幼児 :20〜35回/分
学童 :20〜25回/分
成人 :12〜20回/分
・異常な呼吸パターン
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3.関連問題
【問題1】
深部体温に最も近いのはどれか。
1.腋窩温
2.口腔温
3.鼓膜温
4.直腸温
【問題2】
体温測定部位で外部環境に最も影響されにくいのはどれか。
1.直腸
2.口腔
3.腋窩
4.頸部皮膚
【問題3】
Cheyne-Stokes(チェーン・ストークス)呼吸はどれか。
1.①
2.②
3.③
4.④
【問題4】
入院中の乳児のバイタルサインで最初に測定するのはどれか。
1.体温
2.呼吸
3.脈拍
4.血圧
【問題5】
成人の安静時における所見で異常なのはどれか。
1.体温36.2℃
2.呼吸数12回/分
3.脈拍116回/分
4.血圧128/84mmHg
みなさんいかがでしたか?
答えは一番最後に書いてますので確認してみてください。
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答え
【問題1】:4
【問題2】:1
【問題3】:1
【問題4】:2
【問題5】:3
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必修問題「バイタルサインの測定①」の重要ポイントまとめ、第112回看護師国家試験用問題
「バイタルサインの測定」
過去問出題回数(第100回以降):6回
(第111回、第109回、第108回、第105回、第104回、第101回)
「バイタルサインの測定」は第112回の出題項目として「バイタルサインの観察」へ変更となっています。今回は「脈拍」、「心音」、「血圧」についてまとめました。
太字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、しっかり覚えていきましょう。
「バイタルサインの測定①」の目次
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1.脈拍につてい
・脈拍の正常値
新生児:120〜140回/分
乳児:110〜130回/分
幼児:90〜110回/分
学童:80〜100回/分
成人:60〜100回/分
・脈拍の異常(成人の場合)
頻脈:100回/分以上
徐脈:60回/分
・脈拍測定部位(脈が触れる動脈)
浅側頭動脈(耳の前)
総頸動脈(首)
腋窩動脈(腋の下)
上腕動脈(肘の内側)
橈骨動脈(手首内、親指側)
大腿動脈(太ももの付け根、内側)
膝窩動脈(膝裏)
後脛骨動脈(内くるぶしの後ろ)
足背動脈(足の背)
一般的な測定部位としては橈骨動脈が用いられる。
・橈骨動脈における脈拍測定方法
脈拍数やリズムを正確に知るため、3指(示指、中指、薬指)の指先を橈骨動脈に沿って置き、確認する。母指の場合、測定している者自身の動脈拍動を感じ、患者の拍動と混同してしまう可能性があるため使用しない。
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2.心音について
・心音
Ⅰ音:房室弁(僧帽弁、三尖弁)が閉じる時に発生する。(心室筋の収縮の始まり)
Ⅱ音:動脈弁(大動脈弁、肺動脈弁)が閉じる時に発生する。(心室の拡張期の始まり)
・心音聴取部位
大動脈弁:第2肋間胸骨右縁
肺動脈弁:第2肋間胸骨左縁
三尖弁:第3〜4肋間胸骨左縁
僧帽弁:心尖部、第5肋間+鎖骨中線
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3.血圧について
・血圧
血圧=心拍出量×末梢血管抵抗
・血圧値の分類(成人)
・マンシェットの幅と長さの目安(上腕用)
生後3ヶ月未満:(幅)3cm、(長さ)15cm
生後3ヶ月〜3歳未満:(幅)5cm、(長さ)20cm
3歳〜6歳未満:(幅)7cm、(長さ)20cm
6歳〜9歳未満:(幅)9cm、(長さ)25cm
成人(標準):(幅)12~14cm、(長さ)22~24cm
成人(太い腕):(幅)16〜17cm、(長さ)30~32cm
成人(細い腕):(幅)9~11cm、(長さ)18~20cm
※上腕の2/3を覆うものが適切である。
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4.関連問題
【問題1】
学童期の脈拍数の基準値はどれか。
1.50~70回/分
2.80~100回/分
3.110~130回/分
4.140~160回/分
【問題2】
成人の橈骨動脈における脈拍の測定方法で正しいのはどれか。
1.①
2.②
3.③
4.④
【問題3】
心音の聴取でⅠ音がⅡ音より大きく聴取されるのはどれか。
ただし、●は聴取部位を示す。
1.①
2.②
3.③
4.④
【問題4】
成人の血圧測定に用いる上腕用マンシェットの幅はどれか。
1.20cm
2.14cm
3.9cm
4.5cm
【問題5】
成人で高血圧と判断するのはどれか。
1.136/84mmHg
2.134/86mmHg
3.124/88mmHg
4.122/92mmHg
みなさんいかがでしたか?
答えは一番最後に書いてますので確認してみてください。
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頑張ってるみなさんの一助となれることを心より願っております。
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答え
【問題1】:2
【問題2】:2
【問題3】:1
【問題4】:2
【問題5】:4
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第112回看護師国家試験対策 まとめ②(Ⅲ章)
看護学生のみなさん、国家試験の勉強お疲れ様です。
この冬休み前は毎日の国家試験の勉強でだいぶ疲れてきている頃かと思います。
きっと、この時期は「一般問題」と「状況設定問題」をメインで解き、そして間違った問題の解説を読んで理解を深めているところですよね。
ただ、忘れてはいけないのは「必修問題」です。この「必修問題」に関しては絶対落とすことのできないもので、国家試験直前になってもっともプレッシャーになる部分です。
ですので、毎日、少しずつでもいいので「必修問題」を忘れないように取り組むことが大切です。
こちらの記事では、「必修問題」の項目、
Ⅲ章【看護に必要な人体の構造と機能および健康障害と回復について基本的な知識を問う】
に関する問題と解説をまとめましたので、ぜひ復習としてご利用ください。解説&関連問題についてまとめたリンクもありますので、間違った問題に関しては、そちらの記事をみて頂けたらと思います。解説に関しては、難しい説明は省き、ポイントのみを記載して読みやすくしております!
Ⅰ章【看護の社会的側面および倫理的側面について基本的な知識を問う】
Ⅱ章【看護の対象および看護活動の場と看護の機能について基本的な知識を問う】
の関連問題&解説は下記からどうぞ↓
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
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この記事でまとめた必修問題の出題項目(出題頻度が高いものを厳選)
Ⅲ章 看護に必要な人体の構造と機能および健康障害と回復について基本的な知識を問う
[人体の構造と機能]
人体の基本的な構造と正常な機能
[疾患と徴候]
主要な症状と徴候
主要な疾患による健康障害と基本的な回復過程
[薬物の管理]
それでは問題を解いてみましょう。
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【問題1】
後頭葉にあるのはどれか。
1.嗅覚野
2.視覚野
3.聴覚野
4.体性感覚野
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:2
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【問題2】
球関節はどれか。
1.肩関節
2.膝関節
3.下橈尺関節
4.手根中手関節
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:1
.
【問題3】
右大腿骨前面を図に示す。大腿骨頸部はどれか。
1.①
2.②
3.③
4.④
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:3
.
【問題4】
左心室から全身に血液を送り出す血管はどれか。
1.冠状動脈
2.下大静脈
3.肺動脈
4.肺静脈
5.大動脈
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:5
.
【問題5】
細菌感染による急性炎症で最初に反応する白血球はどれか。
1.単球
2.好酸球
3.好中球
4.好塩基球
5.リンパ球
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:3
.
【問題6】
健常な成人の体重における水分の割合に最も近いのはどれか。
1.20%
2.40%
3.60%
4.80%
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:3
.
【問題7】
肝臓の機能はどれか。
1.体液量の調整
2.胆汁の貯蔵
3.タンパク代謝
4.ホルモンの分泌
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:3
.
【問題8】
外分泌器官はどれか。
1.副腎
2.胸腺
3.涙腺
4.甲状腺
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:3
.
【問題9】
受精卵の正常な着床部位はどれか。
1.卵巣
2.卵管
3.子宮体部
4.子宮頸部
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:3
.
【問題10】
経膣分娩の正常な経過で最初に起こるのはどれか。
1.発露
2.排臨
3.胎盤の娩出
4.児頭の娩出
5.子宮口の全開大
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:5
.
【問題11】
健康な成人おける1日の平均尿量はどれか。
1.100ml
2.500ml
3.1,500ml
4.2,500ml
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:3
.
【問題12】
貧血を診断する際の指標となる血液検査項目はどれか。
1.アルブミン<Alb>
2.ヘモグロビン<Hb>
3.フィブリノゲン
4.プロトロンビン時間<PT>
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:2
.
【問題13】
疾病や障害に対する二次予防はどれか。
1.早期治療
2.予防接種
3.生活習慣の改善
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:1
.
【問題14】
尿ケトン体が陽性になる疾患はどれか。
1.肝硬変
2.糖尿病
3.尿路感染症
4.ネフローゼ症候群
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:2
.
【問題15】
母体から胎児への感染はどれか。
1.水平感染
2.垂直感染
3.接触感染
4.飛沫感染
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:2
.
【問題16】
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)において、結核が分類されるのはどれか。
1.一類
2.二類
3.三類
4.四類
5.五類
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:2
.
【問題17】
感冒の原因で最も多いのはどれか。
1.真菌
2.細菌
3.ウイルス
4.クラミジア
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:3
.
【問題18】
カルシウム拮抗薬の血中濃度をあげる食品はどれか。
1.牛乳
2.納豆
3.ブロッコリー
4.グレープフルーツ
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
答え:4
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必修問題「禁忌(薬物の管理)」の重要ポイントまとめ、第112回看護師国家試験用問題
「禁忌(薬物の管理)」
過去問出題回数(第100回以降):7回
(第110回、第108回、第107回、第105回、第104回、第102回、第100回)
今回は、薬物管理における「禁忌」についてまとめました。
太字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、しっかり覚えていきましょう。
「禁忌(薬物の管理)」の目次
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1.カルシウム拮抗薬
カルシウム拮抗薬は代表的な降圧薬で、「血管を拡張させて血圧を下げる」薬である。
効果:心臓や血管が収縮する時には細胞内にカルシウムイオンが流れ込む。カルシウム拮抗薬は、カルシウムイオンが細胞内に流れ込むのを抑え、血管を拡げることで血圧を下げる。
禁忌:グレープフルーツ
グレープフルーツに含まれる成分は、肝臓内でカルシウム拮抗薬の分解を遅らせ、効果が効きすぎて血圧を下げてしまう危険性がある。
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2.抗コリン薬
抗コリン薬は副交感神経遮断薬で、副交感神経の働きを抑制する。
効果:副交感神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを阻害することにより、膀胱の過剰な収縮を抑え、過活動膀胱などによる尿意切迫感や頻尿などを改善する。
抗コリン薬としては「アトロピン」が有名である。
禁忌:前立腺肥大などで排尿困難のある患者や、重症の腸閉塞には症状を悪化させため、使用しない。また緑内障の患者に使用することで瞳孔が散大し眼圧が上昇するため禁忌である。
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3.カリウム製剤
カリウムは細胞内液に多く含まれる電解質である。細胞外液に多く含まれるナトリウムとの関係性で活動電位を発生させている。細胞外液中のカリウムの濃度が上がることにより、活動電位が作り出せず心臓の動きを止めるリスクとなる。低カリウム血症の患者にカリウム製剤を静脈注射する場合は、原液ではなく必ず希釈して使用する。
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4.非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
アスピリンやインドメタシンなどの非ステロイド性消炎鎮痛薬は、プロスタグランジンの合成を阻害することにより抗炎症反応を示す。プロスタグランジンには胃の粘膜を守る作用もあるため、消化性潰瘍のある患者に対してNSAIDsの使用により症状を悪化させる恐れがるため投与禁忌となっている。
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5.ワルファリン(ワルファリンカリウム)
ワルファリンは、血液凝固時に働くプロトロンビンの作用を阻害する薬剤である。そのため出血傾向のある患者には禁忌である。プロトロンビンの材料となるのがビタミンKであり、ビタミンKは納豆に多く含まれている。そのため、納豆などビタミンKを多く含む物をはワルファリンの作用に拮抗してしまうため注意が必要である。
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6.関連問題(全5問)
【問題1】
カルシウム拮抗薬の血中濃度をあげる食品はどれか。
1.牛乳
2.納豆
3.ブロッコリー
4.グレープフルーツ
【問題2】
緑内障患者への投与が禁忌なのはどれか。
1.コデイン
2.アスピリン
3.アトロピン
4.フェニトイン
【問題3】
静脈内注射を行う際に、必ず希釈して用いる注射液はどれか。
1.5%ブドウ糖
2.15%塩化カリウム
3.0.9%塩化ナトリウム
4.7%炭酸水素ナトリウム
【問題4】
インドメタシン内服薬の禁忌はどれか。
1.痛風
2.膀胱炎
3.消化性潰瘍
4.関節リウマチ
【問題5】
ワルファリンと拮抗作用があるのはどれか。
1.ビタミンA
2.ビタミンC
3.ビタミンD
4.ビタミンE
5.ビタミンK
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【問題1】:4
【問題2】:3
【問題3】:2
【問題4】:3
【問題5】:5
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必修問題「感染症③」の重要ポイントまとめ、第112回看護師国家試験用問題
「感染症」
過去問出題回数(第100回以降):10回
(第111回、第108回、第107回、第106回、第105回、第104回、第103回、第102回、第101第回、第100回)
「感染症」その③です、今回は「感冒」「ウイルス性肝炎」「特殊なウイルス感染症」についてまとめました。
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
saisakinoyoi-tenkouhuryou.hatenablog.com
太字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、しっかり覚えていきましょう。
「感染症②」の目次
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1.感冒(かぜ症候群)
感冒は最も頻度の高い呼吸器感染症で、80〜90%がウイルス感染によるものである。残りは肺炎マイコプラズマや肺炎球菌などの細菌によるものである。症状としては、咽頭痛、鼻汁、咳などの局所症状が中心で、発熱も微熱から中等度の熱が一般的で、重症化することはほとんどない。
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2.ウイルス性肝炎
肝炎ウイルスはA型、B型、C型、その他に分類される。
感染経路:経口感染
魚介類の生食や井戸水の摂取により急性肝炎を起こす。慢性化することはなく、その地域の衛生環境を反映するとも言われている。
感染経路:輸血、垂直感染、性行為などの血液・体液による感染
急性肝炎を起こし、ときに劇症化し重篤な状態になる。現在日本に110万〜140万人のHBキャリアがいるといわれているが、急性肝炎に移行せず、一生を終える場合が多い。
感染経路:血液・体液による感染
原因が判明しているものでは針刺事故などの医療行為に関連するものが多く、次いで性的接触、薬物の使用、タトゥーやピアスなど医療行為以外での針の刺入がある。急性肝炎を起こすことは稀だが、慢性化し肝硬変から肝細胞癌になることが多いのが特徴。
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3.特殊なウイルス感染症
感染症の中でも、一部のがんや白血病に属する疾患では、ウイルスの感染によるものが発見されている。
子宮頸がん:ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)
伝染性単核球症:エプスタイン・パール・ウイルス(EBV)
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4.関連問題
【問題1】
感冒の原因で最も多いのはどれか。
1.真菌
2.細菌
3.ウイルス
4.クラミジア
【問題2】
血液感染するのはどれか。
1.結核
2.A型肝炎
3.B型肝炎
4.インフルエンザ
【問題3】
経口感染で発症するのはどれか。
2.A型肝炎
3.疥癬
4.肺結核
【問題4】
ウイルスが原因で発症するのはどれか。
1.血友病
2.鉄欠乏性貧血
3.再生不良性貧血
4.成人T細胞白血病
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答え
【問題1】:3
【問題2】:3
【問題3】:2
【問題4】:4
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