必修問題「貧血」の重要ポイントまとめ、第112回看護師国家試験用問題
「貧血」
過去問出題回数(第100回以降):7回
(第111回、第110回、第109回、第105回、第104回、第102回、第100回)
今回は「貧血」についてまとめました。
太字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、しっかり覚えていきましょう。
「貧血」のポイント
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1.血中の赤血球・ヘモグロビンの基準値
赤血球
男性:410万〜530万個/mm
女性:380万〜480万個/mm
ヘモグロビン
男性:14〜18g/dl
女性:12〜16g/dl
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2.貧血とは
貧血とは「血液中のヘモグロビン濃度が減少している状態」と定義されている。主な症状として全身倦怠感や動悸、息切れ、めまい、立ちくらみ、頭痛などがある。貧血の基準となるへモグロビンの値は以下の通り。
成人男性:13g/dl未満
成人女性:12g/dl未満
小児・妊婦:11g/dl未満
※血中に含まれるヘモグロビン量を血色素量と呼ぶ。
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3.貧血の種類
1)鉄欠乏性貧血:鉄摂取量の不足、鉄需要の増加、過剰な鉄損失(出血)、鉄の吸収阻害などが原因でヘモグロビンの主な材料である鉄が不足し、ヘモグロビンが作られなくなるために起こる貧血。
2)巨赤芽球性貧血:ビタミンB12や葉酸が欠乏することでDNA合成が障害され、骨髄に未成熟で巨大な赤血球(巨赤芽球)が出現する貧血。
3)溶血性貧血:赤血球の寿命は120日あるが、何らかの原因により赤血球が早く壊れてしまう貧血である。特に多い原因は自己免疫性の溶血性貧血である。
4)再生不良性貧血:骨髄で血液が造られないために血液中の赤血球、白血球、血小板のすべての血球が減ってしまう病気。ほとんどの場合が原因不明である。
5)腎性貧血:腎障害によりエリスロポエチンが生産されなくなることで起きる貧血。
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4.関連問題
【問題1】
貧血を診断する際の指標となる血液検査項目はどれか。
1.アルブミン<Alb>
2.ヘモグロビン<Hb>
3.フィブリノゲン
4.プロトロンビン時間<PT>
【問題2】
貧血の定義で正しいのはどれか。
1.血圧が下がること
2.脈拍を自覚すること
3.立ち上がると失神すること
4.血色素量が減っていること
【問題3】
鉄欠乏性貧血でみられる症状はどれか。
1.動悸
2.発熱
3.黄疸
4.感覚過敏
【問題4】
巨赤芽球性貧血の原因はどれか。
1.ビタミンA欠乏
2.ビタミンB12欠乏
3.ビタミンC欠乏
4.ビタミンE欠乏
5.ビタミンK欠乏
みなさんいかがでしたか?
答えは一番最後に書いてますので確認してみてください。
看護師国家試験は日々の積み重ねが一番大切です。
頑張ってるみなさんの一助となれることを心より願っております。
それでは国家試験合格を目指してがんばりましょー!
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答え
【問題1】:2
【問題2】:4
【問題3】:1
【問題4】:2
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