必修問題「血液、体液:血球」の重要ポイントまとめ、第112回看護師国家試験用問題
「血液、体液」
過去問出題回数(第100回以降):6回
(第109回、第108回、第106回、第104回、第102回、第101回)
この記事では、「血液、体液」の項目の「血球」に焦点を当ててまとめています。
太字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、しっかり覚えていきましょう。
「血液、体液:血球」のポイント
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1.血球について
血液を大きく2つに分けると、細胞成分である「血球」と、液体成分である「血漿」に分けられる。血球成分は血液の体積全体の約45%、血漿成分は約55%を占める。
血球には赤血球、白血球、血小板がある。血漿については次の記事でまとめています。
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2.赤血球とヘモグロビン
赤血球の役割は酸素の運搬である。赤血球の中のヘモグロビンに酸素と結合する鉄が含まれ、肺で酸素を受け取った後、全身に運搬される。
ほとんどのヘモグロビンが肺で酸素と結合して酸素化ヘモグロビンになる。総ヘモグロビンに対するこの酸素化ヘモグロビンの割合を表すものを酸素飽和度という。
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3.白血球
白血球は顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)、リンパ球、単球に分かれ、生体防御(異物の除去)を担当している。
体内に侵入してきた物質を取り込んで消化することを貪食というが、顆粒球の中と好中球と単球が貪食において重要な働きをする。
細菌感染による急性炎症が生じると、好中球が真っ先に反応する。最も早い炎症マーカーとして臨床検査に用いられる。
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4.血小板
血液凝固に関与し、止血を担当している。
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5. 関連問題
【問題1】
細菌感染による急性炎症で最初に反応する白血球はどれか。
1.単球
2.好酸球
3.好中球
4.好塩基球
5.リンパ球
【問題2】
白血球の働きはどれか。
1.生体防御
2.血液凝固
3.酸素の運搬
4.ホルモンの運搬
【問題3】
血液中の総ヘモグロビンに対する酸素化ヘモグロビンの割合を表すのはどれか。
1.酸素飽和度
2.動脈血酸素分圧
3.ヘマトクリット値
4.ヘモグロビン濃度
【問題4】
血小板の機能はどれか。
1.抗体産生
2.浸透圧調整
3.酸素の運搬
4.血液凝固
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看護師国家試験は日々の積み重ねが一番大切です。
頑張ってるみなさんの一助となれることを心より願っております。
それでは国家試験合格を目指してがんばりましょー!
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答え
【問題1】:3
【問題2】:1
【問題3】:1
【問題4】:4