薬物療法|必修問題の重要ポイント&過去問【看護師国家試験対策】
看護師国家試験の必修問題で頻出の“薬物療法”の重要ポイントを、わかりやすくまとめました。
この記事では、参考書などのような長い文章はできる限り省き、過去問の分析結果からの覚えておくべきポイントを簡潔・明瞭に記載していきます。必修問題は暗記問題ですので効率よくポイントを押さえて覚えることと、繰り返し問題を解くことで必ず点数が取れます。
赤字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、そこを中心に覚えていきましょう。
重要ポイント
与薬方法
1.注射による与薬
①刺入角度
皮内注射:0度に近い角度
皮下注射:10~30度
筋肉注射:45~90度
静脈内注射:10~30度
②皮下注射について
・皮下脂肪が5mm以上ある部位を選ぶ。
・注射部位を軽くつまむ(厚みが増すため)。
・注射針の太さは23~25Gの細いものを使う。
2.直腸内与薬
・坐薬挿入時は筋緊張を軟げるため口で呼吸をするよう促す。
・成人の場合、示指の第2関節(4~5cm)程度を目安に坐薬を挿入する。
・体位は左側臥位が基本である(直腸の解剖学的形状に沿っているため)。
・挿入後は1~2分程度ガーゼなどで肛門を押さえておく。
薬効・副作用(有害事象)の観察
薬物は、血液の中の濃度が速く上昇する投与方法ほど、その効果は速く出現する。
1. 経口と直腸内与薬
経口与薬と直腸内与薬は消化管吸収を経て血中に入るため、注射に比べて血中濃度の上昇が遅い。
2. 注射による与薬
注射による与薬としては、薬剤が直接血管内に入る静脈内注射が最も効果が現れるのが速い。次に筋肉内注射、皮下注射の順で効果が現れるのが速い。
関連過去問題(5問)
【問題1】第113回 午前問題22
成人への坐薬の挿入方法で正しいのはどれか。
1.息を止めるよう説明する。
2.右側臥位になるよう説明する。
3.挿入後1、2分肛門を押さえる。
4.肛門から2cmの位置に挿入する。
【問題2】第112回 午前問題22
薬物の吸収速度が最も速いのはどれか。
1.経口投与
2.筋肉内注射
3.静脈内注射
4.直腸内投与
【問題3】第111回 午後問題22
(類似:第105回 午前問題21)
注射針の刺入角度が45~90度の注射法はどれか。
1.皮下注射
2.皮内注射
3.筋肉内注射
4.静脈内注射
【問題4】第109回 午前問題23
皮下注射で適切なのはどれか。
1.注射部位を伸展する。
2.注射針は18~20Gを使用する。
3.針の剌入角度は45~90度にする。
4.皮下脂肪が5mm以上の部位を選択する。
【問題5】第105回 午前問題22
薬剤の血中濃度の上昇が最も速い与薬方法はどれか。
1.坐薬
2.経口薬
3.筋肉内注射
4.静脈内注射
答え・解説
【問題1】答え:3.挿入後1、2分肛門を押さえる。
解説:
坐薬は肛門括約筋の収縮によって排出されやすいため、挿入後に軽く1〜2分程度肛門を押さえることで、薬剤が体内に保持されやすくなる。
1:息を止めると筋緊張が高まり挿入が困難になる。
2:左側臥位が基本(直腸の解剖学的形状に沿っているため)。
4:成人では通常4〜5cm程度挿入する。2cmでは浅すぎる。
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【問題2】答え:3.静脈内注射
解説:
注射による与薬としては、薬剤が直接血管内に入る静脈内注射が最も効果が現れるのが速い。
速い順:静脈内注射、筋肉内注射、直腸内投与、経口投与
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【問題3】答え:3.筋肉内注射
解説:
筋肉内注射では、皮下脂肪を通り越して筋層に達する必要があるため、通常45〜90度の角度で刺入します。 皮下注射は10~30度、皮内注射は0度に近い角度、静脈内注射は10~30度。
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【問題4】答え:4.皮下脂肪が5mm以上の部位を選択する。
解説:
皮下注射は皮下脂肪層に薬液を注入するため、適切な脂肪層(5mm以上)がある部位を選ぶことが重要である。
1:注射部位の皮膚は軽くつまむのが基本(伸展ではない)。
2:皮下注射では通常23〜25Gの細い針を使う。18〜20Gは太すぎる。
3:針の刺入角度は10〜30度程度が一般的。
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【問題5】答え:4.静脈内注射
解説:
注射による与薬としては、薬剤が直接血管内に入る静脈内注射が最も効果が現れるのが速い。
速い順:静脈内注射、筋肉内注射、坐薬、経口薬
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