今回のトピック
「消化器系」
使い方
・トピックのポイントを押さえたい方
→ 3.重要ポイントから
・繰り返し問題を解きたい方
→ 4.関連問題から
はじめに
看護師国家試験の合格を目指して頑張っている方を応援するため、必修問題に特化して過去問の分析結果から覚えておくべきポイントをピックアップしてまとめた記事を書いています。
・覚えることが多すぎて本当に覚えられているか不安
・必修問題は絶対落とせないからプレッシャーがかかる
・一般問題や状況設定問題の勉強で手一杯で必修問題に割く時間がない
・必修問題の頻出問題は絶対覚えておきたい
・過去問で同じような問題をまとめた参考書などがない
・似たような問題を繰り返し解いて確実に覚えたい
などなど
このような悩みがある方はとても多いと思います。実際、看護師国家試験を合格した私自身もかつては同じような悩みや不安をもちながら必死に勉強したのを覚えています。
「こんな風にまとまって調べられるものがあったらよかったな」、「過去問からどこがよく出るのかわかったら効率よく勉強できるのにな」、「同じような問題を繰り返し解いたら間違いなく覚えられるのにな」というように当時私が思ってことを解消できるよう記事をまとめていますので、是非とも役立てていただけたら幸いです。
参考書などのような長い文章はできる限り省き、過去問の分析結果からの覚えておくべきポイントを簡潔・明瞭に記載していきます。必修問題は暗記問題ですので効率よくポイントを押さえて覚えることと、繰り返し問題を解くことで必ず点数が取れます。
赤字で記載されている部分は過去に出題されたことがある部分ですので、そこを中心に覚えていきましょう。
統計
「消化器系」
過去問出題回数(第100回以降):9回
(第113回、第111回、第110回、第109回、第108回、etc)
重要ポイント
消化器系の解剖
消化液と消化酵素
・胃
胃液は胃酸ともいわれ、強力な酸性(pH1〜2)である。
・肝臓
胆汁は肝臓で生成される。
胆汁は脂肪の分解吸収を助ける(乳化作用)。
・膵臓
膵液には以下の消化酵素が含まれる。
炭水化物分解酵素:膵液アミラーゼ
脂肪分解酵素:リパーゼ
・小腸
腸液には以下の消化酵素が含まれる。
主な消化管ホルモン
・胃
ガストリン:胃酸の分泌
・十二指腸
セクレチン:胃液の抑制、膵液の分泌
コレシストキニン:胃液の抑制、膵液の分泌、胆汁の分泌
胃抑制ペプチド:胃液の抑制
肝臓の機能
・代謝
糖代謝:グリコーゲンの合成・貯蔵・分解
・解毒
有害物質の無毒化、アルコールの分解、薬剤の最終的な代謝
・胆汁生成
生成された胆汁は胆嚢に蓄えられる。蓄えられた胆汁は総胆管を通り、膵管と合流して大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)から膵液と共に十二指腸へ分泌される。
胆汁は膵液に含まれるリパーゼの働きを助け、脂肪の分解吸収を助ける(乳化作用)。また、ビリルビンや老廃物の排出といった役割がある。
大腸の役割
・水分を吸収し、糞便を形成する。
関連問題(6問)
【問題1】第113回 午後問題12
膵管と合流して大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)に開口するのはどれか。
1.肝管
2.総肝管
3.総胆管
4.胆嚢管
【問題2】第111回 午前問題12
有害物質を無毒化し排泄する臓器はどれか。
1.胃
2.肝臓
3.膵臓
4.大腸
【問題3】第110回 午前問題12
胃から分泌される消化管ホルモンはどれか。
1.ガストリン
2.セクレチン
3.胃抑制ペプチド
4.コレシストキニン
【問題4】第109回 午後問題11
大腸で吸収されるのはどれか。
1.脂質
2.水分
3.糖質
4.タンパク質
【問題5】第109回 午後問題13
脂肪分解酵素はどれか。
1.ペプシン
2.リパーゼ
3.マルターゼ
4.ラクターゼ
【問題6】第108回 午前問題12
胆汁の作用はどれか。
1.殺菌
2.脂肪の乳化
3.タンパク質の分解
4.炭水化物の分解
お疲れ様でした!
看護師国家試験は日々の積み重ねが大切です。頑張ってるみなさんの一助となれることを心より願っております。それでは国家試験合格を目指してがんばりましょー!
答え・解説
【問題1】答え:3
解説:
総胆管と膵管が合流して大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)に開口する。
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【問題2】答え:2
解説:
肝臓の機能として、有害物質の無毒化、アルコールの分解、薬剤の最終的な代謝といった解毒作用がある。
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【問題3】答え:1
解説:
消化管ホルモンとして胃からはガストリンが分泌される。セクレチン、コレシストキニン、胃抑制ペプチドは十二指腸から分泌される。
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【問題4】答え:2
解説:
大腸では水分が吸収され、糞便を形成する。
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・必修模試の解答・解説も、図表を多用して充実
【問題5】答え:2
解説:
リパーゼ:脂肪分解酵素
【問題6】答え:2
解説:
胆汁は膵液に含まれるリパーゼの働きを助け、脂肪の分解吸収を助ける(乳化作用)。また、ビリルビンや老廃物の排出といった役割がある。
お知らせ
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