それでは、本日は、
「死因の概要」
についてまとめていきます。
この「死因の概要」に関連した問題も
第109回、第108回、第104回、第103回、第102回、第101回、、、etc
と頻出中の頻出のため、絶対押さえておきたい項目の一つですね。
かつての日本の死因は結核を中心とした感染症によるものでしたが、現在は生活習慣に基づく疾患によるものに変化してきています。
令和2年(2020年)の死因(死亡総数に占める割合)は、
1位:悪性新生物(約27.6%)
2位:心疾患(約15.0%)
3位:老衰(約9.6%)
となっています。
資料 厚生労働省「人口動態統計」
資料 厚生労働省 「令和2年(2020) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 」
死因第1位である悪性新生物の死亡数の部位別の順位は以下の通りです。
[令和2年(2020年)]
男性 1位:肺 女性 1位:大腸
2位:胃 2位:肺
3位:大腸 3位:膵臓
年齢階級別の死因順位においては、死因第1位を問われることがあるため、それぞれの年代の死因を押さえておきましょう。
[死因順位第1位、年齢階級別]
0〜4歳:先天奇形等
5〜9歳:悪性新生物(腫瘍)
10〜39歳:自殺
40〜89歳:悪性新生物(腫瘍)
90〜94歳:心疾患
95歳以上:老衰
資料 厚生労働省 「令和2年(2020) 人口動態統計月報年計(概数)の概況 」
次に自殺の現場について覚えておきましょう。
日本における自殺死亡数は、平成10年(1998年)以降3万人を超えて推移していましたが、平成26年(2014年)に3万人を下回りました。
令和2年(2020年)としては、自殺者数が2万1081人となっており、前年と比べると912人増加していました。
性別でみると、男性が全体の約66.7%を占めています。
警察庁の「自殺の状況」から、自殺の動機として最も多いのは「健康問題」となっています。次いで「経済・生活問題」、「家庭問題」の順位となっています。
それでは、ここからは過去問の動向からみた予想問題を準備したので、解いてみましょう。
一気には覚えられないと思うので、上記を確認しながらでも大丈夫ですよ。
予想問題
【問題1】
令和2年(2020年)の人口動態統計における主要死因別の死亡率で老衰の順位はどれか。
1.1位 2.2位 3.3位 4.4位
【問題2】
日本における令和2年(2020年)の部位別にみた悪性新生物の死亡数で、男性で最も多い部位はどれか。
1.胃
2.肝及び肝内胆管
3.気管、気管支及び肺
4.結腸と直腸S状結腸移行部及び直腸
【問題3】
警察庁の「令和2年(2020年)中における自殺の状況」の自殺者の原因・動悸のうち最も多いのはどれか。
1.学校問題 2.家庭問題
3.勤務問題 4.健康問題
【問題4】
日本における令和2年(2020年)の15歳から19歳までの子どもの死因で最も多いのはどれか。
1.悪性新生物(腫瘍) 2.先天奇形等
3.自殺 4.不慮の事故
【問題5】
日本の令和2年(2020年)における死因順位の第2位はどれか。
1.悪性新生物(腫瘍) 2.老衰
3.心疾患 4.脳血管疾患
みなさんいかがでしたか?
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看護師国家試験は日々の積み重ねが一番大切です。
頑張ってるみなさんの一助となれることを願っています。
それでは国家試験合格を目指してがんばりましょー!
答え
【問題1】:3
【問題2】:3
【問題3】:4
【問題4】:3
【問題5】:3